column

2015年06月09日放送

菌床シイタケの栽培・収穫体験から食育と健康~健康いきいきメモ(放送第3回)~

先月は、キクラゲに含まれる食物繊維や美味しい食べ方の話でしたが、今月は打って変わって「園児と一緒に取り組む食育」がテーマです。弊社では昨年から、地元・玉野市内の全ての保育園を対象に、食育の一環として園児と一緒に生シイタケの栽培・収穫体験を行っています。

保育園でのシイタケ収穫体験

本年は、玉野市内の13の保育園と7つの幼稚園で、5月から6月にかけて開催しました。自社のシイタケの菌床を芽の生えた状態になるまで育てた後、菌床を先生と園児たちに託して、実際に自分達の手で育ててもらいます。シイタケが大きくなったら保護者と一緒に収穫を行い、そのまま各家庭で採れたての生シイタケを調理して食べてもらいました。

収穫当日は、このコラムでお世話になっているレディオモモパーソナリティの太田さんや、ガスポポータルサイトのイメージキャラクター「がっぴー」も参加し、少し大騒ぎになっていまいましたが、こども達は初体験のシイタケ狩りに大変喜んでいました。

食育とは?

さて、最初に「食育」という言葉が出ましたが、あまり馴染みがないという方も多いのではないかと思います。厚生労働省の「保育所における食育に関する指針」を紐解きますと、
食べることは、生きることの源であり、心と体の発達に密接に関係している。乳幼児期から、発達段階に応じて豊かな食の体験を積み重ねていくことにより、生涯にわたって健康でいきいきとした生活を送る基礎となる「食を営む力」を培うことが重要である。とされています。

「食べる」という行為は、生きる上で必要不可欠な行為です。ところが、「食」に無関心で、何も知らずに適当な食生活を続けていると、やがて体を壊したり、思わぬ病に倒れてしまったりすることもあるかもしれません。また、栄養バランスや、生活習慣病、遺伝子組み換え作物など、「食」には数多くの課題・問題もたくさんあります。
そこで、幼いうちから「食」に関する様々な知識や、選択する力を養い、健全な食生活を行えるような人間に育てることが、食育の目的というわけです。

また、食育とは幼少期だけのものではなく、今の自分の年齢ではどのような栄養が必要なのかを学んだり、自分の子供たちにどのように食文化を教えていけば良いのか考えたりすることも食育の一つです。
実は、国の方針で毎月19日は食育の日、毎年6月は食育月間と定められています。ぜひこのコラムを機会に、自分の食生活について今一度振り返ってみて欲しいです。

特に、若い女性の方の間には、「やせ過ぎ」の方が増えています。体に負担がかかるダイエットは、体調を崩したり、年を重ねた際に骨粗鬆症(こつそそうしょう)を招いたりする一因となってしまいます。まずは自分の健康管理として、適性体重やBMI(ボディマス指数といって、身長と体重から肥満度を表す指標)を把握しておくことをおすすめします。

今回の保育園・幼稚園の取り組みでは、
1.シイタケの栽培・収穫を通じて、作物を育てる体験。
2.生き物に触れ・観察する体験。
3.各家庭で、良く噛んで食べる習慣を子供に身に着けさせる。
…などが狙いでした。収穫したシイタケは、家庭で保護者の方と一緒に調理すると、さらに思い出深い体験となったのではないでしょうか。

今月のおすすめレシピ

6月21日(日)は父の日でもありますので、収穫したシイタケを使って、ぜひ家族でシイタケ料理に挑戦していただきたいです。 オススメ料理は、「しいたけのハンバーグ詰め」です。シイタケのかさの部分に、野菜やご飯を混ぜたヘルシーなハンバーグを詰めて焼くレシピで、シイタケを丸ごと使うのが特徴です。
≫レシピページはこちら

シイタケはお通じを助ける食物繊維や、日本人が伝統的に知っている旨み成分のひとつ、グルタミン酸が多く含まれています。しかも低カロリーですので、大人なら一日100g(1パック)食べても、たった16kcalです。
栄養素に関しては、シイタケに特徴的な成分が「メタボ」に効くかも、という話題で、また次回詳しくお話していきたいと予定しています。来月もよろしくお願いします。