column

2015年10月13日放送

大人の社会見学、生き物の本格研究から現場のきのこ作りまでを実感~健康いきいきメモ(放送第7回)~

10月8日頃から、暦の上では寒露 (かんろ) といいます。冷たい露の結ぶ頃、秋もいよいよ本番となります。今回のテーマは、大人の社会見学。研究から現場のきのこ作りについて、お話したいと思います。
これまでに、きのこ工場と研究所の見学を何度もお受けしておりますので、今回は実際の見学ツアーの雰囲気で、説明を進めたいと思います。皆さんも参加者の1人となった気持ちで、お楽しみください。

きのこ工場見学ツアーがはじまるよ!

当社の「食」への取り組みは、昭和63年、岡山県玉野市で「アサノバイオ研究所」として始まります。 もともと弊社は明治元年に燃料部門を開設(江戸時代は醸造業を営む)して以来、長年エネルギーの販売事業をメインに行ってきました。新規事業への取り組みとして始まったきのこの栽培は、全く新しい分野への挑戦であり、試行錯誤の連続でした。

浅野産業では、現在も岡山県とその周辺地域へLPガスの供給を行っていますので、ご存知の方も多いと思います。なお、グループ全体でのLPガスの販売数量が岡山県でNo.1となっています。 玉野市に2ヶ所のキノコ生産工場があり、第一工場はLPガスの事業所と併設しています。LPガス事業所には、一昨年に認定を受けた災害時対応型のLPガスの充填施設や、LPガスの自家発電、LPガス車なども配備されており、同時にご覧頂いております

万が一岡山で大きな災害が起こった場合は、この施設に備蓄されているLPガスを運び、食事に使う火を起こしたり、LPガス発電で電気を生み出したりと、様々な用途で活躍できる仕組みになっています。

総合研究所の役割とは

続いて総合研究所をご案内します。 キノコは一般に「健康に良い」と言われています。総合研究所では、その成分や役割を明らかにし、機能性食品や育種(新品種の育成など)について開発を行っています。

また、生産の効率化や、製品の品質管理といった重要な役割も、この研究所が担っています。例えば万が一製品に異常があった場合でも、すぐに研究所の職員が詳しく検査し、その原因を調べることもできます。 研究所とキノコ生産工場は、それぞれ一体となって活動しているのです。

また、大学や国の研究機関とも連携し、最先端の人工知能を用いた技術開発も行っています。以前開催した大学等からの見学会では、技術の実用化や商品化を前提とした本格的な研究内容もご紹介しました。

なお、このコラムやRadio momoへの出演も、主に研究所が担当しています。 (研究所HPはこちら

工場内部へ!

最後に工場内部をご案内します。 こちらの工場では、シイタケおよびキクラゲを工場で栽培しており、特に生シイタケの生産量は年間250トンと中国地方では第3位の量を誇ります。毎日収穫している新鮮な生シイタケは、主に大阪から中国地方、博多へと出荷されています。

生の他に、乾燥キクラゲおよび天日干しの乾燥シイタケも生産・販売しています。また、自社キノコを原材料とした、「ばらずしの素」などの加工・健康食品の製造及び販売も行っています。 実際の見学会では、キノコの土台である菌床の製造から培養、キノコを生やす発生段階、そして収穫・出荷までについて、より詳しく見学することができます。また、工場の職員および研究所の社員が、見学者からの質問を受けながらご説明をしています。

キノコ工場内部はなかなか広いので、じっくり見れば2時間くらいはかかります。近年、見学者数が多くなり、本年2月にフードサービス協会の産地見学会では、2班に分けてご案内をしました。

本年11月28日(土)の「まちぷら備前岡山」(まち歩きツアー)では、現在開発中の特別大きい生シイタケについて、栽培現場をご覧頂けるかも知れません。

実は、Gaspoポータルサイトのマスコット「がっぴー」ちゃんも、このキノコ工場を見学し、既にこの特別大きいシイタケも試食してくれました。 「こんなに大きいシイタケを見るのは初めてがぴ!」と興奮した様子で、どうすればこんなに大きくなるのか不思議そうでした。
このように大きく育てるためには、じっくり、じっくり時間をかけて栽培する必要があります。途中で変形してしまうこともあり、綺麗な形を保ったまま、大きく肉厚に作るのは非常に難しいのです。がっぴーちゃんも、研究所の職員と一緒に工場を見学してみて、きのこ作りには高い技術が必要なことを納得の様子でした。

紹介したシイタケですが、商品規格として、大きさが15センチ以上で肉厚が3センチ以上の生シイタケを開発中です。現在は非売品で現場でしか手に入りませんが、この「まちぷら岡山」ツアーの方に限り、試作品は購入可能です。 今回は、特別にレディオモモの太田パーソナリティにも試食してもらったところ、「一口噛めば、中からじゅわっと染み出るジューシーな旨味にびっくりしました!肉厚でしっかりとした食感も楽しく、食べ応え十分です!」と、ありがたいコメントをいただきました。

特大シイタケのネーミング募集!

そして最後に、皆さんにお願いがあります。是非、この特別大きなシイタケの名前をつけて欲しいのです。 実際に商品名に採用された方には、この特別大きいシイタケと、3万円分のお食事券をプレゼントいたします。 また、優秀作品を送っていただいた方にも、特別大きいシイタケと、同じく自社で育てた「乾燥シイタケ」をセットにしてプレゼントいたします。皆様のご応募お待ちしております。(応募は終了しました)
次回は、食欲の秋。プロが教える生キクラゲの美味しい食べ方についてお話したいと思います。